「オートマタ」搭載のタイムピース
これまでオートマタを搭載したカスタムオーダーのウォッチをいくつか製作してきたルイ・ヴィトンは、ジャックマールのコンセプトを新たな次元に導くため、長年かけて唯一無二のモデルの開発に取組みました。もともと、教会の鐘楼で時刻を告げるために作られたジャックマールは、その後、タイムピースで小型化されることによって装飾的な一面を持つようになりました。メゾンは、2021年に「タンブール カルペ・ディエム」を製作することで、ウォッチの長短針を用いることなく時を告げるというジャックマール本来のオートマタ機能を取戻しました。
「タンブール ファイアリーハート オートマタ」
ルイ・ヴィトンは、新たにフェミニンなコンプリケーション・ウォッチを発表することで、時計製造におけるオートマタの高度な技術を証明します。プッシュボタンを押すと、初のインハウス自動巻きムーブメントによって、文字盤にさまざまなアニメーションが咲き乱れます。タンブール ファイアリーハート」はモーションとダイナミズムを特徴としていますが、それ以上に挑発的なのは、青々とした花びらとルイ・ヴィトン初の自社製エナメル文字盤の光沢の下に潜む秘密なのです。
「タンブール オペラ オートマタ」
ルイ・ヴィトンは、オートマタ機構を搭載したタイムピースと共に、ハイウォッチメイキングの世界を旅し続けます。四川オペラ(川劇)から着想を得たこのタイムピースは、伝統的なマスク(変面)に命を吹き込み、必要に応じて表情を変えるという名人芸を披露しています。16秒間の芸術的なパフォーマンスで、ドラゴンの頭が上昇しジャンピングアワー表示が現れ、扇の上の尻尾がレトログラードミニッツを表示します。
「タンブール アインシュタイン オートマタ オンリー ウォッチ 2023」
ルイ・ヴィトンは、隔年で開催される「オンリーウォッチ チャリティ ウォッチ オークション」のために特別に製作された「タンブール アインシュ タイン オートマタ オンリー ウォッチ 2023」の出品を通じて、より良い未来を目指すこの活動に敬意を表します。アルベルト・アインシュタインの革命的な功績を讃えたこのタイムピースは、メゾンのハイウォッチメイキングにおける継続的な進化を示すと共に、かの有名なポートレート写真を基に解釈されたものです。ディック・スティーンマンによる精巧な立体彫刻とニコラ・ドゥーブレルが施したグリザイユエナメル加工は、ケースだけでなく、アインシュタインの髪を模ったオートマタのプッシュボタンにも施されています。
「タンブール カルペ・ディエム オートマタ」
アートテーマの1つで、過ぎ行く時間の寓喩であるヴァニタスから着想を得た印象的なタイムピースで、ルイ・ヴィトンはジャックマールに元来の機能を取戻しました。プッシュボタンを押すと、オートマタによって古代ローマの詩人ホラティウスの詩に登場する「その日を摘め」を意味するラテン語「Carpe Diem(カルペ ディエム)」が現れ、ダイアルのミニチュア劇場が手元で開幕し、登場人物であるのスカルと蛇が巧みに絡み合って時を告げます。象徴性に富んだ「タンブール カルペ・ディエム オートマタ」は、ジャンピングアワーやレトログラードミニッツなど、洗練を極めた複数の複雑機構を搭載し、著名なエナメル職人アニタ・ポルシェによるエナメル加工と彫金師ディック・スティーンマンによる彫金作業が施されています。