ビリー・ザンゲワ
南アフリカを拠点に活動するマラウイ出身のアーティスト ビリー・ザンゲワは、ローシルク片を並べて縫い合わせるアッサンブラージュを通して、社会経済状況におけるジェンダー、アイデンティティ、人種の融合を讃えます。
ビリー・ザンゲワ
2020年の作品≪The Swimming Lesson≫が落とし込まれた、ザンゲワの「アーティーカプシーヌ」には、煌めくプールの縁に佇む息子ミカの姿が描かれ、手縫いのビーズとメタリックな糸を用いて光の反射を表現。さらに、モノグラムをあしらった3つのペンギンのチャームは2人の永遠の絆を讃えています。
アートとファッションの融合として、スキャンされたザンゲワによるブロンズのシルク・パッチワークの原作は、自然なしわを湛えたソフトなレザーに高精細プリントで転写され、意図的に目立たせたハンドステッチで「カプシーヌ」に取付けられています。彼女の作品に繰り返し登場するテーマであるゴールドのディテールは、プールの縁に沿って描かれ、バッグ上部の縁に施されたメタルのLV シグネチャーまで続いています。「私は、テクスチャーや手触りが好きなので、自らの作品にファブリックを取入れることは必然的でした」──ビリー・ザンゲワ