「私が体験したシベリア鉄道の旅は、予想を完全に裏切られたという意味でユニークなものとなりました」。スペイン人写真家のココ・カピタンはそう語ります。「私が想い描いていたのは、話好きでフレンドリーな乗客たちに囲まれ、彼らと一緒に過ごす列車の旅。出発前は、そんな乗客たちの様子を映した写真を撮影することを想像していました。でも、このような想像は、実際に私が出逢った現実とはかけ離れたものでした。」 1992年セビリア生まれ。現在はロンドンを拠点に活動。セントラル・セント・マーチンズとロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学ぶ。ココ・カピタンの作品には、さまざまな手法が駆使され、発表媒体も多岐に渡る。キャリア開始当初からラグジュアリーブランドの世界に身を置き、ファッションフォトグラファーとして急速に世界的な名声を得る。彼女の芸術的な焦点と達成はこの領域をすでに飛び出し、写真、絵画、パフォーマンスと文字によるメッセージやアフォリズムを組み合わせたものなど、幅広い領域で活動を展開。 ルイ・ヴィトンの旅の伝統から着想を得た「ファッション・アイ」コレクションは、新進気鋭の写真家から業界のレジェンドまで、さまざまなファッション写真家の目で見た都市、地域、国を描き出しています。各タイトルには大判写真が豊富に盛り込まれ、写真家の経歴やインタビュー、あるいはエッセーなども収録されています。「ルイ・ヴィトン シティ・ガイド」と「トラベルブック」に続くこの第3のシリーズでは、選りすぐりの写真家たちが、大都会や遥か彼方の土地、夢のような場所を独自のイマジネーションを込めて捉え、ファッションの視点から切り取りました。
- ファッション・アイ シベリア横断鉄道
- 写真:Coco Capitán
- 編集:Damien Poulain
- シルクスクリーン・プリントを施した布地のバインディング
- 96ページ
- 50~100のフォト
- 仏語と英語のバイリンガル版