インテリア写真で知られるフランソワ・アラールが魂の旅人となり、持ち主のエスプリが息づく家々を訪ねる「ファッション・アイ ギリシャ」。彼ならではのパーソナルな視点が映し出すのは、ギリシャ、とりわけシミ島の風景です。ページを埋め尽くす古代の彫刻、鉱物群、大地が形作る風景は、青味を帯び、フランソワ・アラールの師であるサイ・トゥオンブリーの洞察力に溢れたまなざしを想わせます。 パリでインテリアデザイナーの両親のもとで生まれたアラールは、まずファッション界で頭角を現しました。オートクチュール、プレタポルテ、静物写真、ポートレート――彼の写真はGQ、ヴァニティ・フェア、フランス版「VOGUE」といった雑誌に起用されます。しかし、彼の旅はさらに遠くへと広がり、多くのアーティストたちとの出逢いからインスピレーションを得るうち、ファッション界からは離れ、魅力的な家やその持ち主の魂を探求するようになりました。撮影した写真は4,000枚を超えると言われています。 ルイ・ヴィトンの旅の伝統から着想を得た「ファッション・アイ」コレクションは、新進気鋭の写真家から業界のレジェンドまで、さまざまなファッション写真家の目で見た都市、地域、国を描き出しています。各タイトルには大判写真が豊富に盛り込まれ、写真家の経歴やインタビュー、あるいはエッセーなども収録されています。「ルイ・ヴィトン シティ・ガイド」と「トラベルブック」に続くこの第3のシリーズでは、選りすぐりの写真家たちが、大都会や、遥か彼方の土地、夢のような場所を独自のイマジネーションを込めて捉え、ファッションの視点から切り取りました。
- サイズ:23.5 x 30.5 cm
- ファッション・アイ ギリシャ
- 写真家:François Halard
- 編集:Patrick Remy
- シルクスクリーンプリントを施した布地のバインディング
- 96ページ
- 50~100のフォト
- 仏語と英語のバイリンガル版