写真家 細倉真弓が、カラーフィルター越しに彼女の故郷である京都を捉えました。その色は青──クリアブルーでもニュートラルブルーでもなく、時にインディゴのアウトラインを描き、また時にはシーグリーンのニュアンスを含ませるようなカメレオンブルーなのです。彼女の写真の主要なテーマである日常の風景、都会の断片、花盛りの木々、タイムレスな儀式、そして透明感溢れるティーンエイジャーなど──その全てに、青が満ちています。時が経つのを忘れさせるような写真作品を集めてきた本シリーズに、その神秘性と現代性を共に保ち、未だ欠けるところのない古都の姿を写し出した細倉真弓の作品が加わります。
細倉真弓は、1979年に京都で生まれました。立命館大学文学部を卒業した後、日本大学で写真を学び、2005年に卒業。ファッションブランドのキャンペーンやさまざまな雑誌とのコラボレーションも行っています。キャリアを通じて多くの賞を受賞し、国内外で定期的に個展を開催。複数の写真集も出版しています。
ルイ・ヴィトンの旅の伝統から着想を得た「ファッション・アイ」コレクションは、新進気鋭の写真家から業界のレジェンドまで、さまざまなファッション写真家の目で見た都市、地域、国を描き出しています。各タイトルには大判写真が豊富に盛り込まれ、写真家の経歴やインタビュー、あるいはエッセーなども収録されています。「ルイ・ヴィトン シティ・ガイド」と「トラベルブック」に続くこの第3のシリーズでは、選りすぐりの写真家たちが、大都会や遥か彼方の土地、夢のような場所を独自のイマジネーションを込めて捉え、ファッションの視点から切り取りました。
- サイズ:23.5 x 30.5 cm
- ファッション・アイ 京都
- 写真家:Mayumi Hosokura
- 編集:Damien Poulain
- シルクスクリーンプリントを施した布地のバインディング
- 96ページ
- 50~100のフォト
- 仏語と英語のバイリンガル版