ファッション･アイ サンパウロ

アーティストでありイコノグラファーでもあるアレクサンドル･ファーコリン。彼の絵画、描画、写真は、鮮やかな色のエネルギーと絡み合う線との中で融け合います。メタモルフォーゼや新たな表現手法の美学に開かれた、センシュアルかつ多面的な一瞬一瞬の記録なのです。彼にとって強迫的なまでの関心の対象であり、媚薬のように蠱惑的、あるいは反逆者のように美しい彷徨い人のような存在でもある街、サンパウロ──
1988年生まれのアレクサンドル･ファーコリンは、17歳からサンパウロに在住。彼は、写真、絵画、描画、ビデオ、インスタレーションを通して自分自身を表現し、都会と自然、野生と洗練、個人的なものと社会的なものを対話させ、彼を取り巻く美しさとカオスを捉え、広大なパノラマの中で対峙させています。アレクサンドル･ファーコリンは、著書の他に、ブラジル版『Vogue』や『L'Officiel』、『Under Pressure』などのファッション誌にも頻繁に寄稿しています。
ルイ･ヴィトンの旅の伝統から着想を得た｢ファッション･アイ｣コレクションは、新進気鋭の写真家から業界のレジェンドまで、さまざまなファッション写真家の目で見た都市、地域、国を描き出しています。各タイトルには大判写真が豊富に盛り込まれ、写真家の経歴やインタビュー、あるいはエッセーなども収録されています。｢ルイ･ヴィトン シティ･ガイド｣と｢トラベルブック｣に続くこの第3のシリーズでは、選りすぐりの写真家たちが、大都会や遥か彼方の土地、夢のような場所を独自のイマジネーションを込めて捉え、ファッションの視点から切り取りました。