ファッションショー - ウィメンズ 10/01

パリにて開催──2022春夏ウィメンズ・ファッションショー

パリのルーヴル美術館にてニコラ・ジェスキエールによる2022春夏ウィメンズ・ファッションショーが披露されました。

プレビュー

ルイ・ヴィトン 2022春夏ウィメンズ・コレクションから、新たに登場したデザインやアイコニックなモデルの再解釈を含む最新バッグ・セレクションをご紹介。創業者 ルイ・ヴィトンの生誕200周年を記念した本コレクションでは、メゾンのシグネチャーである「プティット・マル」をさまざまなシェイプで再解釈しています。

ルーヴル美術館

ルーヴル美術館の美しいリシュリュー翼で発表された今回のコレクション──そこはかつて、ルイが専属トランク・メーカーを務めていた、ウジェニー皇后との会合に使われていた場所。パリの象徴的なリヴォリ通りとルーヴル美術館の間に位置する通路は、ナポレオン広場とピラミッドに面しています。夕暮れ時にショーを開催することで、ニコラ・ジェスキエールは、その薄闇に溶け込む幻想的な佇まいをさらに引き立てました。
ルイ・ヴィトンでは、15年以上にわたり、持続可能な開発方針が実施されてきました。これは、天然資源の保護、気候制御、そしてメゾンが社会に与えるポジティブな影響に関する目標を確実にするものです。現在、ルイ・ヴィトンのショーやイベントのセットの97%は再利用またはリサイクルされており、その構想から新たな命を吹き込まれることが期待されています。2022春夏ウィメンズ・ファッションショーでは、シャンデリアや椅子を含む20トンの資材がレンタルされ、空間演出で使用されたすべての要素は「ArtStock」へ寄付し、すべてFSC(森林管理協議会)認証された木材で製作されています。

私は、このプレタポルテ・コレクションをクチュールの入口として位置付けたいと思いました。メゾンのサヴォアフェール(匠の技)の豊かさを示す、臆することのないラグジュアリーなコレクションです

ルック

2022春夏ウィメンズ・コレクションは、「時」のル・グラン・バル(仮面舞踏会)への招待状。さまざまな時代のワードローブを一体化させ、世代間の融合を実現──。メゾンのウィメンズ アーティスティック・ディレクター ニコラ・ジェスキエールは最近、オリヴィエ・アサイヤス監督が手掛けるHBOの新作シリーズ「Irma Vep」で主演女優を務めるアリシア・ヴィキャンデルをはじめとするキャラクターの衣装をデザイン。本コレクションは時を超えて旅をし、その時代のドレスコードに適応しながらも過去の独特な雰囲気を纏うヴァンパイアの姿からインスピレーションを得ています。そして、中核となるのは伝統、伝承、時の超越──時の経過と共に衣服は進化し、あらゆる世代の典型が変形、流用、パーソナライズされ、そして再び再構築されます。服は、さまざまなアイデンティティと感情に満ちた新たな物語の一部となるのです。

ハイライト

今シーズン、ニコラ・ジェスキエールは、現在と過去、建設と解体、クチュールとカジュアル、昼と夜など──相反する力の緊張感を追求。刺繍が施されたボールガウンは都会的なワードローブと出逢い、フォーマルウェアは控えめでひねりの効いたユニフォームと対峙します。またコレクションでは、プリーツスカートがケープに変身するなど、サイズや形を拡大、縮小、組み合わせることにより、思いがけないシェイプを生み出しています。ジェスキエールは、軽やかで優美なシフォン素材を使用したクリノリン・スタイルのドレス「エリプス」を発表。それは、ルイ・ヴィトンの創業当時のニーズに応え、クリノリンを運搬するための機能的で軽量なトランクを開発したことを想起させます。

ゲスト

2022春夏ウィメンズ・ファッションショーをルーヴル美術館から、または遠隔で楽しんだ多彩なゲストたちをご紹介。