サステナビリティ 09/12

循環による創造力への取組み

ルイ・ヴィトン製品は末永くご愛用いただけるようデザインされています。製造過程のあらゆる段階で、製品のライフサイクル全体を通して、その製品が環境に与える影響を分析。私たちは、使用する原材料を減らし、特にリサイクル素材やバイオソース素材を使用することで、生物多様性を保護します。また、製品製造段階におけるエネルギー消費量の削減により気候変動対策に貢献し、製造の最初の段階からリペア性を組み込んでいます。2020年までに、製品カテゴリーの33%でLCA(ライフサイクルアセスメント)を実現しています。

私たちの目標:

2025年までに製品の100%がエコデザイン(環境配慮設計)に準拠すること

そしてイベントおよびショーウィンドウで使用される材料の100%が再利用またはリサイクルされること

1.エコデザイン(環境配慮設計)製品の提供

ルイ・ヴィトンでは製品の持続可能性向上のため、革新的で循環的な創造性への取組みを行っています。

原材料使用量の削減:

3Dプロトタイピング: モデルのスキャンから3Dプリント出力にいたるまで、プロトタイピングの全工程を再考し、余剰材料の削減に努めています。この革新的かつ汎用性の高い技術により、リアルタイムで調整や配色を行うことが可能に。無駄な副産物を取除きながらも創造力を広げることができます。

材料の再利用:

リサイクル素材やバイオ素材の活用による使用原材料の最適化:2019年以降、リサイクルウール、リサイクルポリエステル、リサイクルプラスチックを使用した「フェルト・ライン」(2021年)や、90%にリサイクル素材とバイオ素材を採用したユニセックススニーカーの「チャーリー」など、コレクションにおけるリサイクル素材の使用が増えています。
使用原材料の最適化は、ルイ・ヴィトンが取組むべき最重要課題の1つです。2018年、ルイ・ヴィトンは、使われなくなった皮革とテキスタイルのリサイクル施設とリソースセンターを独自に立ち上げました。
取組みの一環として、専用の常設ショールームが設置され、チームがそこからインスピレーションを得ることができるようになりました。
これらの素材を再利用することは、すべての新作コレクションを開発する最初の段階から、チームの創造的なプロセスに不可欠な要素となっています。
具体例:2019年夏、未使用のヘリテージレザー9,000平方メートルを約13万枚相当の細いレザーストリップとして再利用し、店舗のウィンドウ・ディスプレイに使用されました。

製品のアップサイクリング:

アップサイクルとは、古いものや使われなくなったものに美的・機能的に新たな価値を吹き込み、新しい製品に生まれ変わらせる自由なクリエーション。2019年にヴァージル・アブローがルイ・ヴィトンで最初に手掛けたファッションショーで発表された、アイコニックな「LV トレイナー」は、2020年には新たなサスティナブルな次元に到達しました。
2021春夏メンズ・コレクションのスニーカーは、2019年当初のモデルの要素をすべて用いて作製されました。この前例のない生産により、循環による創造力を発揮し、既存素材の活用に成功しました。
2019年に発表されたビーマインドフル・コレクションは、ルイ・ヴィトンにとって初となるアップサイクルなコレクションです。ビーマインドフル・コレクションでは、過去のコレクションのシルクスカーフに立ち戻り、新デザインとしてショールやスカーフを引き立てたり、ブレスレットやイヤリングなどのアクセサリーの一部として、第二の人生を与えています。

廃棄物の最適化:

ルイ・ヴィトンでは製造工程において発生する残留廃棄物の削減、および余剰在庫の素材に第二の人生を与えるため、新しいプロジェクトに継続的に取組んでいます。
例えばレザー端材はバッグの補強材として、また過去のスペシャルイベントで使用されたショッピングバッグのように紙と掛け合わせ新素材として再生するなど、再利用を可能に。
また、再利用(Nona Sourceプラットフォームを通じてヨーロッパの若手デザイナーやブランドに素材を提供したり、慈善団体や医療機関に素材を寄付したりすること)や、リサイクル(工業用の二次原材料の生成)の観点から、外部への廃棄物の最適化に努めています。

末永くご愛用いただける製品づくり

クライアントケア & リペアサービス

世界各地のクライアントケア & リペア アトリエでは、ルイ・ヴィトンの全製品が世代から世代へ受け継がれ、末永くご愛用いただくため、さまざまなアフターセールスサービス(リペア)およびケアサービスをご用意しております。長期にわたりご愛用いただくため、将来的に修理が必要になる可能性がある部分については、デザインの初期段階から考慮されています。そのため、アトリエでは今後の必要性を予測し、新たな原材料を使用せず余剰部材で修理することが可能です。

詰め替え可能なフレグランスボトル: 刻印を施すことでパーソナライズ可能なルイ・ヴィトンの全フレグランスは、フレグランスファウンテンと呼ばれる革新的な専用の什器を使用した独自のシステムにより、一部店舗にて詰め替え可能(日本は除く)。この取組みは、空になったボトルの口を開けずにフレグランスを詰めることが可能で、周囲の空気に触れず、フレグランスボトルの耐久年数を延ばしてくれます。また、歴史あるメゾンのフレグランス・アトリエ「レ・フォンテーヌ・パルフュメ」へオマージュを捧げています。ルイ・ヴィトンのエコデザインへのアプローチは、デザイン段階で、すべてのボトル用に単一の工業用金型を成形することからはじまります。これにより、ツールや製造プロセスを調整しながら、原材料の利用を最適化することができます。

エコデザイン(環境配慮設計)されたイベントおよびショーウィンドウ

ファッションショーや展示会、ショーウィンドウのライフサイクル全体を通して、エコロジカル・フットプリントの削減を常に目指しています。

原材料使用量の削減

ルイ・ヴィトンは、ウィンドウ・ディスプレイが生物多様性に与える影響を軽減するために、エコデザインのアプローチを採用しています。

例として、魚の群れをモチーフにした2020年夏のショーウィンドウでは、海洋プラスチックごみを含むリサイクルプラスチックを使用。
パリのドフィーヌ広場で行われたルイ・ヴィトン 2020春夏メンズ・ファッションショーは新たな構造物を追加することなく広場をありのまま使用。その結果、構造的廃棄物が発生することなく終了。セットに必要なテーブルや椅子などは可能な限りレンタルし、購入品はパリの芸術的、文化的パートナーに寄贈。

廃棄物の最適化:

総合実績

の割合で2020年の主なイベントや会場で再利用またはリサイクル素材を使用。

再利用

の石灰華(2021秋冬メンズ・ファッションショーの床に使用された天然石灰石)が、ルイ・ヴィトンのボーリューとヴァンドーム=ヴィリエにあるアトリエで再利用されました。

寄付金

パリのサマリテーヌで開催された2021春夏ウィメンズ・ファッションショーのセットに使用された木材や生地は、映像制作の分野での再利用のために寄付されました。

リサイクル

上海で開催された2021春夏メンズ・ファッションショーの設営に使用された材料のうち、主に金属や木材が取引先や現地チームの協力により最終的にリサイクルされました。

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