昨年開催されたオープンスタジオプログラム『IN SITU-1』において、公開制作という共通コンセプトのもと、そのパートナーシップをさらに強固なものにしたエスパス ルイ・ヴィトン。今回のエキシビション『Le fil rouge』では、ミュンヘン・パリ・東京の3館で1つのテーマを軸に、会場ごとに独自の解釈を展開した作品が同時に披露されます。
『Le fil rouge』では、糸を主要な表現媒体として、現代アーティストたちが独自の世界を創りあげます。鉛筆や絵具とは異なり、それ自体完成形と結び付けられることはない糸の持つ物質性が無限の芸術的表現・探究を刺激します。キャンバスの断片同士を縫い合わせた作品や、異なる長さの糸をさまざまなスケールや多様な形状に張り渡すことで、彫刻のような作品を作り上げ、空間に線を描き、建築的原理を形にしたり、一見すると物理の法則に反するかのような作品が生まれました。
各エスパスでは、「糸」という共通のテーマのもと、8名のうち4名の作品を展示するとともに、他2館で紹介されるアーティストや作品に言及することによって、3館を繋ぐ興味深い対話が生まれます。エスパス ルイ・ヴィトン 東京では、ガーダ・アメール、マイケル・レデッカー、タティアナ・トゥルヴェの作品が展示されます。また、ハンス・オプ・デ・ベークが、ルイ・ヴィトン東京のサポートにより今回のテーマに沿って制作した映像作品《The Thread》が3館共通で上映されます。
『Le fil rouge』
会期: 2015年4月8日(水)~ 5月31日(日)
会場: エスパス ルイ・ヴィトン東京
住所: 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン 表参道ビル 7 階
電話: 03-5766-1094
開館時間: 12:00‐20:00
休館日: 不定休
入場料: 無料
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Graphic by ©Hideki Inaba, 2014
© Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton, © JASPAR, Tokyo, 2015, Courtesy of Espace Louis Vuitton Tokyo