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2019秋冬ウィメンズ・ファッションショー:美術館に出現した美術館

ルーヴル美術館のクール・カレに、ポンピドゥ・センターを再現──ルイ・ヴィトン 2019秋冬ウィメンズ・ファッションショーの舞台となった圧巻のセット。

パリを象徴する文化的施設内に設置された期間限定の舞台──ニコラ・ジェスキエールが手掛けるルイ・ヴィトン 2019秋冬ウィメンズ・ファッションショーのテーマが導き出すのは、「museum within a museum(美術館に出現した美術館)」という概念。ルーヴル美術館のクール・カレに設置されたランウェイは、内観と外観共に、ルーヴル美術館より1km離れたポンピドゥ・センターからインスパイアされたもの。1977年、建築家のレンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースの設計のもと開館したこの異文化的な建物は、論争の的になりつつも、最も知名度と人気の高い近代モニュメントの1つになっています。

20世紀を象徴する建築の1つとして名高いポンピドゥ・センター。その一連の技術的な要素が、世界においてこの建物をよりユニークなものとして位置付けています。また、施設とは「文化的マシーン」であるという強い信念のもと、ポンピドゥ・センターの構造は内部と外部が入れ変わるように、伝統的な仕組みを直接的にも比喩的にも逆転させています。循環する水は緑、空気は青、電気は黄色、赤は人間──通常は世間にはさらされないものを、シンプルなカラーコードを採用し、敢えて表に出しています。ファッションの概念と同様に、ポンピドゥ・センターでもすべては流れに委ねられているのです。

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タグ: ファッションショー, ニコラ・ジェスキエール, 秋冬